ピア・エデュケーションのすすめ

8月11日(火曜日)

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一気に暑くなってきましたね((+_+))

先日、夏のナプキンは嫌だし、生理を制そう!の話を書きましたが

昨日、ふと娘が「お母さん、私生理そろそろ起こそう思うねん」と

いってきました。

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「暑いし、まだ前から1か月だし、もうちょっと先にしたら?」と

娘と話していると、

「友達も最近生理始まった子が周りに多くてな。

やっと生理の話一緒にできるようになったねん。

話してたらやっぱり1か月に1回くらい来ないと

なんだか不安になってきてん・・・」と。

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この年代、友達同士で結構この話題

ちゃんと話すんだなぁとなんだか新鮮でした。

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私は枚方市内を中心に中学校をメインで性教育講演をしていますが

性教育において、内面の発達モデルというのがあります。

成長段階において、子供たちの世界観がかわっていくのですが、

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●身体性の世界 身の回りのものに注意を向ける

   →8歳ごろ

●関係性の世界 自分は関係性の中で生きていると知る

   →10歳(小学校3,4年生ごろ)

●抽象性の世界 いのち、という概念を理解し始める

   →小学校5.6年生ごろ

●社会性の世界 見ず知らずの人たちと生きることをイメージする

   →中学生

●社会性の世界 社会に影響する主体を考える

   →高校生

と、大まかにいわれています。

本当にこの8~18歳の思春期世代

体の成長はもちろん、心の成長もめまぐるしいものがあります。

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この世界観が変わるタイミングで、心の揺れなどが生じ

いわゆる「反抗期」というものがおきるといわれていますが

確かに、娘はこの節目節目ごろ、私が誘導するではなく

この世界観の話をよく私にしてきたように思います。

不安で、聞いてほしかったんだなーと、

このコラムを書きながら今更ながらに思い至りましたが(^^;)

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二次性徴がはじまり、

男女の体つきも徐々に変わり、内面での世界観も各々変わりゆく中で

一番相談しやすいのは、

それをタイムリーに経験しあう友達同士なのかもしれません。

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娘には、もし友達が生理にまつわるetc..で困っている子がいたら

生理は制することができることを教えてあげたらいいやん、と話しました。

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「ピア・エデュケーション」

思春期の若者たちが抱える性の悩みを、同世代の仲間(ピア)が

相談になり解決を目指す取り組みなんですが、

周りが誘導しなくても、知っているものが相談役になり

知識をお互いに深めていく、というコミュニティーは

知らず出来上がっていくんだなと、しみじみなんだか感慨深かったので、

徒然なるままにここで書かせていただきました。

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天の川レディースクリニックは不妊外来も、思春期・婦人科外来にも

友達から相談に行ってみたらいいって聞いて、と

来院してくださる方がたくさんいらっしゃいます。

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なかなか改めて生理痛や生理不順、性病や、避妊、妊活のこと、夫婦生活のこと

更年期やその他の悩みを話し合うことはないかもしれませんが

案外話題に出ると、私もそれ悩んでた!気になってた!!という方が

多いと思います。

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ぜひ、情報過多な社会、間違った情報もたくさんあるなかで

勇気をもって産婦人科を受診され、話を聞いたり治療を開始することで

知識が増え、楽になった方が、はからずとも「ピア」になり

一人でも多くの声を出さずに悩んでおられる女性に届いたらいいなと

思います。

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いつもで交野の地でお待ちしています♪

女性の笑顔が世を明るくします。

耐える、のではなく制していきましょう(^^9

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