子宮頸がん検診について

8月26日(月曜日)

 

少し涼しくなってきましたね。

今日から小学校も2学期が始まり、やっとこさ毎朝のお弁当作成から解放されます。

 

さて、先週末はお休みいただき東京の学会に行ってきました。

 

今回の学会テーマは「思春期世代から

いかにアプローチすることで将来の妊孕性を温存するか」

 

つまり妊活したくなってからいざ治療するのではなく、

思春期世代の子たちに、

今なにを気を付けることが大切なのか、それが何につながるのか

どう伝え、どう知ってもらおうか?、というものでした。

 

産婦人科医、泌尿器科、小児科、助産師、看護師、

学校の養護の先生、臨床心理士などさまざまな分野の人たちが

集まる結構大きな会なんですが、

学んできたことをこのブログで還元していきたいと思います。

 

今回は、「子宮頸がん」について。

なぜ今日これをテーマに選んだかというと、

我が家の娘がもうあと数日で11歳になるからなんです。

 

子宮頸がんは年間1万人が発症し、毎年3000名の方が亡くなる非常に多い病気で

これは大体、1年間に交通事故で亡くなる人数と同じくらいです。

 

子宮頸がんにならないための薬は現在の医学ではありませんが、

早期発見早期治療がとても大切な病気です。

また、子宮頸がんにならないためには予防も大切で

世界中で共通の子宮頸がんに対する予防があります

HPVワクチンの接種やHPVチェック、検診などがそれに当てはまります。

実は、ここをきっちりしていると子宮頸がんにならず、

なる前の状態(前がん病変の状態)で発見でき、結果完治につながります。

 

子宮頸がんの約80%はHPVというウイルス感染によってなるとわかっていますが

それを予防するためのワクチンが無料でうけられる接種対象年齢が

小学校6年生から高校1年生まで。

 

それを踏まえて、娘に

子宮頸がんとはなにか、それを予防するために何が必要か、

早期発見早期治療が必要であることを説明した上で

予防接種をうけるか受けないかを自分で考えてもらわないといけないなと思ったからです。

 

ネットで「kanagawa   hpv」で検索していただいたり

下記のHPにHPVワクチンについて詳しく記載されていますので

また一度見てみてください。

日本産婦人科医会 http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/pdf/HPV_Q&A.pdf

交野市 https://www.city.katano.osaka.jp/docs/2014040100024/

枚方市 https://www.city.hirakata.osaka.jp/soshiki/2-1-0-0-0_11.html

 

そして、実は1番大切なことは20歳になったら

「定期的に子宮がん検診を受けること」です。

婦人科臓器は今生きるための臓器ではなく、

子孫繁栄のための二次的臓器なので、なにか起こっても症状がでにくい臓器です。

 

不正出血がある、月経がおかしい、などの症状がある、

心配だし診てもらうついでにがん検診をする、のではなく

定期的に検診をぜひ受けてください。

 

ちなみに私自身も、

産婦人科医なのに気づいたらがんの末期、とならないように

2年に1回きちんと検診を受けています。

 

どの自治体も公費で安くがん検診を受けることができると思いますので

ぜひHPなどで対象年齢をみてみてください。

(ちなみに交野市は和暦で奇数年生まれの方が今年は対象です)

 

そして、一般的に言われる産婦人科の「がん検診」はあくまで子宮頸がんの検診です。

そのほか子宮の異常や卵巣の異常は内診のみではわかりにくく

できるならば超音波検査を併用して

子宮卵巣に異常がないかを一緒にみられることをお勧めします。

 

また検診に行く時期ですが、患者さんによくあるのが

「もうすぐ生理になるから生理前に行っとこう!」

 

でも実は

「生理がおわりそう(or 終わった)から行こう!」が正しいんです。

 

生理が終わる、ないし終わりかけだと、子宮の中の出血が出た後なので

超音波検査をしたときに子宮の中のことが観察しやすく、

子宮体がんを疑うのかどうかや、子宮内膜ポリープの有無なども分かります。

 

みなさん今一度、

困ったことがあるから産婦人科を受診しないといけない、ではなくて

早期発見早期治療で治る病気だから

大切な人を悲しませないためにも、元気で楽しい人生を守るためにも

定期的に産婦人科に検診にいくことの大切さ、考えてみてくださいね(*^-^*)

 

(当院でもお問い合わせいただければHPVワクチンの接種が可能です。

ご希望の方は連絡を、悩まれているかたは一度外来を受診してみてください)