子宮頸がんガイドライン改訂!

8月1日(土曜日)

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瞬く間に8月に突入ですね。梅雨も明けて、暑くなってきました。

みなさん、マスクをしての夏越し、熱中症には気を付けてください。

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さて、子宮頸がん。

世界中では減少傾向にあるガンなのですが、

日本は目下、り患している人増加中。

原因は1次予防であるワクチン接種の普及があまり進んでいないこと、

2次予防である子宮がん検診の受診率が少ないこと、が挙げられています。

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でも実際

子宮がん検診てどのくらいの頻度で、何歳までしないといけないのか?

あまり知られていないですよね。

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この度、子宮がん検診のガイドラインが改訂されました。

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まず、推奨される年齢と頻度は、「20-69歳までで2年間隔」

子宮頸がんの80%はHPV(人パピローマウイルス)という

ウイルス感染によるものだとわかっていますが、

そのHPVに感染しているかどうかを検査するHPV単独検査が

今後30-60歳に認められるようになる予定で、

その場合は5年間隔の検診でOKです★

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当院でも現在

がん検診(交野市の公費の方は600円、その他の市の方は自費で5000円)

HPV検診は自費で5000円で施行可能です。

HPV検診を併用されると5年に1回の検診でよく、

なるべく来たくない産婦人科の受診頻度を減らせるメリットがあります。

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また子宮がん検診陰性=婦人科臓器の病気は何もない、ではありません。

子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣腫瘍や卵巣がんなどは

超音波検査を併用しないとわからない病気で、

ぜひ2年に1回の定期健診時には超音波検査も併せてされることをお勧めします。

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また、よく外来で子宮体がんの検査を希望される方もいますが、

体がん検査は検診としてするのではなく、

普段不正出血などのエピソードがある方が、

生理直後に来院していただき

エコー検査で異常があるとき(子宮内膜が薄いべき時に異常に分厚いなど)

医師の判断で施行することが望ましいとされています。

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実は、エコーの検査は生理直後にするほうが子宮の中の状況も見えて

診断できる内容が増えます。

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がん検診は

「生理もうすぐなるから、なる前にいっとこ」 ではなく

「生理きたし、終わりかけくらいに産婦人科診察いっとこ」が時期としてはベスト!

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ぜひみなさん、日本人女性に多い子宮頸がん検診

婦人科疾患のチェックもかねての未病からの予防、お気軽に来院ください★

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