リフレッシュの時間

12月になり、今年もあと少しですね。
カウンセラーの辻原です。
年末年始の休みをはさんで治療が小休止となるせいか、12月はカウンセリングルームを訪れる人が少なめに感じます。師走でお忙しいかもしれませんが、受診の行き帰りにでも気楽におしゃべりに来てくださいね。お待ちしています。

カウンセリングではストレス解消について話すうち、好きなもの、好きなこと、についての話題になったりすることもよくあります。趣味や、好きなことについて語られるとき、みなさんやはり良いお顔をされていますね。
時間的、そして経済的なこともありますが、日々の中で自分が楽しいと思えること、リラックスできることを見つけて、心をリフレッシュさせてくださいね。

さて私はというと、好きなものベスト3!
旅 ・ 読書 ・ 美術館

1ヵ月ほど前、所用で東京へ行く機会がありました。
用事を済ませて1泊し、翌日の夕方新幹線に乗るまでの自由時間。
午後からは自己啓発の研修会に参加することにし、午前中は研修会場から電車で数駅の場所にある「ちひろ美術館」へ行くことにしました。
ところが・・・その日の関東地方は災害級の暴風雨。千葉や神奈川では交通網が寸断されるほどでしたが、都内は豪雨ながらも電車は動いていたので「ちひろ美術館」のある駅までは問題ありませんでした。
でも、「ちひろ美術館」は画家いわさきちひろさんが生前お住まいになっていた家の跡地に建てられているので、駅から10分近く住宅地を歩いていくのです。
どしゃぶり、とはこういうことを言うのだなぁ、という降り方でしたが、特大のビニール傘を買って、勇気を出して、駅から美術館まで小走りでいっきにがんばりました。

(「ちひろ美術館」中庭)
大雨警報も出てましたので、館内はほとんど貸し切り状態(笑)
おかげで心ゆくまで絵を愉しむことができました。
ちょうど特別企画展として谷川俊太郎さんの詩とちひろさんの絵のコラボレーションを見ることができ、谷川俊太郎さんの詩に心を励まされ、ちひろさんの絵に大いに癒されて、雨の中を苦労してたどり着いたことなどすっかり忘れてしまったほどでした。

ちひろさんの絵は、いつも心になにかを語りかけてきます。
子どもの絵が多いので、自分の子どもの頃の記憶のかけらとつながっていくのでしょうか。
心に何かが作用するとき、人は日々の現実の不安などから一時的にでも距離をおいて、それがリラックスにつながっていくのかもしれませんね。
絵にかぎらず、好きなことならなんでも。

 

 

 

上の写真も企画展示のひとつ。ちひろさんのトレードマークともいえる、つば広の帽子をイメージしたもので、床に置かれた丸いものはお座布団。そこに座って好きに絵を書いたり色をぬったりできるようになっていました。

さて、カウンセリングルームには数年前から、ちひろさんの絵が壁にかけてあります。もうすぐ冬をイメージした絵に入れ替えますので、見に来てくださいね。
今回、美術館内のショップで、春の絵も買ってきました。季節ごとに入れ替えようと思います。